【PARTNER’S VIEW】SAYURI TANEI / デザイナー 種井 小百合さん

  • by SHOPSTAFF

MITSUBOSHI 1887では、1月24日(日)までレディースオーダー会を開催しています。今回のオーダー会でコラボレショーンしているブランドSAYURI TANEIのデザイナー 種井 小百合さんに代官山ショールームスタッフの山田 桜子(以下:桜)がお話を伺いました。

SAYURI TANEIのデザインはネオクラシック


(桜)
今回のオーダー会は、2回目のコラボレーションですね。どうぞよろしくお願いいたします!改めまして、SAYURI TANEIはどのようなブランドなのかについて、経歴や特徴をお聞かせください。

(種井)
よろしくお願いいたします。デザイナーである私自身は大学卒業後にパリのデザイン学校で学んだ後、ジャン=ポール・ゴルチエでシーズンごとの型おこしやオートクチュール刺繍デザイナー、コマーシャルライン全体のデザイナーなどを担当していました。この時パリコレクションで紹介するピースもデザインしていました。

その後高田賢三氏の元でニットデザイナーとして活動し、SAYURI TANEIを立ち上げました。SAYURI TANEIでは心地よく着られる上質な素材とブランドの個性を身近に感じてもらい、長く愛してもらえる服を目指しています。流行だけではなく、世代を超えて受け継がれるようなものをつくっていきたいです。

(桜)
パリで経験を積まれてブランドを立ち上げたのですね。SAYURI TANEIというブランドの個性というのは、どのようなものなのでしょうか。

(種井)
SAYURI TANEIのデザインは、ネオクラシックと呼んでいるのですが、ぱっと見て人とは違う品のある服をデザインしています。流行に流されないスタイルでありながら、しなやかで人と違う個性がある服を目指しています。ストリートでもシンプルでもなく、ちょうどいい個性があり使いやすい服を提案しています。

(桜)
なるほど、どのデザインもクラシックな品がありながら、シルエットや襟元などに個性がありますね。タックが入っていたり、ドレープが綺麗にでる女性らしいラインがあったり。細かいところを人に自慢したくなりそうです。

(種井)
ありがとうございます。複雑なデザインやシルエットですが、縫製は30年以上パターンと縫製に携わっている熟練の方にお願いしているため、丁寧に美しく仕上げてくださいます。このような凝ったデザインはセミオーダーだからこそできる点です。

(桜)
それは素晴らしいですね。そんなSAYURI TANEIの服を愛用されているお客さまはどのような方が多いですか。

(種井)
アクティブな女性が多い印象ですね。仕事や、家事、育児など毎日忙しく過ごされている方が多いです。そんな方々の日常で心地よく着ていただける服を作りたいと考えています。

人前に出ることが多い方もいらっしゃるので、見せ方の幅広さも出したいと考えています。リクルートスーツではつまらないし、ニューヨーカーのようなかっちりしたジャケットでは疲れてしまう、というときにもっとリラックスしながら個性のあるスタイルを提案したいと考えています。

(桜)
レディーススーツの見せ方の幅広さは少ないのかもしれませんね。レディーススーツのブランドでは、他にもオーダーメイドで作れるところはありますが、他のブランドとの違いや強みはなんだと思いますか。

(種井)
デザイン性が強いセミオーダーである点が強みです。スーツといってもSAYURI TANEIらしい個性と品のあるデザインを心がけています。また、複雑なデザインも表現しやすいセミオーダーというかたちで、立体裁断をメインに制作しています。そのため、既成服にはないフィット感を実現できます。


お洋服はフィット感があることで品格が変わる

(桜)
立体裁断であると、どのようなことが出来るのでしょうか。

(種井)
裁断方法には、立体裁断と平面裁断があります。立体裁断は立体のボディに布を覆って、彫刻のように切りながら服をつくります。布をひっぱってラインをみつけたり、ドレープをだしたりできるので、凹凸の多い女性の体に合わせて、絶妙なバランスで自由度の高いデザインがつくれます。

それに対し平面裁断は数字と寸法に基づいて、折り紙のように平面でパターンをつくります。統一したパターンができるので生産性が高い点が特徴です。

(桜)
なるほど。立体裁断は自由度が高くて、凹凸が多い女性の体に適したデザインができるのですね。

(種井)
はい。お洋服はフィット感があることで品格が変わると思うのです。例えば、ウエスト周りがきれいなだけで、着る人の魅力が惹きたてられることがあります。また、立体裁断でつくるセミオーダーであれば、お洋服をお客様の体に合わせてつくることができるため、長く着てもらえると考えています。

(桜)
自分の体にフィットしていると着心地も良いですし、スタイルもよく見えて気分が上がりますよね。お仕立ての際に気をつけていることや工夫していることはありますか?

(種井)
綺麗なラインがでるように、体に合わせてどこを調整するかを気をつけています。ダーツやつまむ部分など、1mm、2mmの単位で綺麗に見えるよう意識しています。


生活と気持ちのバランスをとれる服

(桜)
今回のレディースオーダー会では、ハイクオリティなデザインによるフォー マルリラックスウェアとして提案していますが、フォーマルリラックスウェアとは、どのような意味なのでしょうか。

(種井)
カッティングやかたちといったデザインのフォーマルさと、身に着けていてリラックスできる生地が組み合わさることによって実現できるのがフォーマルリラックスウェアだと考えています。働き方と服装が変化する中、生活と気持ちのバランスをとれる服を提案したいと思います。

(桜)
フォーマルな形でありながら、リラックスできる素材で作るお洋服が、フォーマルリラックスウェアということですね。生活と気持ちのバランスをとれる服とはどんな服なのでしょうか。

(種井)
生活と気持ちのバランスをとれる服は、リラックスしながらも、ほどよく気を引き締められる服です。今までは仕事用の服、休日用の服、とはっきり分かれていたのが、変化していますよね。そんな中で必要とされる服にはファッション性と着心地のどちらが欠けてもだめだと思うのです。かっこよく着られて、オンラインミーティングでも見栄えが良く、リラックスできる着心地の服をデザインしました。

(桜)
ファッション性も着心地もどちらも大切ですね。今回はMITSUBOSHI 1887のスーパーメリノニットを使用したワンピースを新しくデザインしてくださいましたが、どのようなワンピースになりましたか。

(種井)
外着としてはもちろん、お家でもずっと着ていたくなるようなワンピースができました。現状のお洋服の不満を打破できるいいチャレンジだと思い、自分が着たくなるようなデザインを細部まで追求しました。在宅で作業する間にも息苦しさを感じないよう、着やすさと動きやすさを意識しました。

細かい説明になりますが、肩はラグランスリーブになっていて、背中にはタックが入っているため、肩や背中回りが動かしやすく、袖もまくりやすいデザインになっています。巻きスカートになっているのでウエストもきつくなりません。襟元は閉めるとフォーマルな印象で引き締まり、開くとテーラードっぽくなります。寒いときには閉めて、お家でリラックスしたいときには開いておくという着方もできます。

(桜)
細部まで工夫が施されているんですね。襟元がかっこいいのでオンラインミーティングでも綺麗に見えそうですし、仕事の合間に家事をしたり、ちょっと外出するのにも最適ですね。スーパーメリノだからこそ表現できたことはありますか?

(種井)
スーパーメリノニットは光沢が綺麗で、しわにならないので驚きました。畳んで持ってきても全然しわがつかなかったです!それからドレープが綺麗に出る生地なので、柔らかく女性らしいラインを表現できました。ウールの保湿性もあるので、乾燥しがちなこの季節にはとても良いですよね。肌に直接触れてもなめらかでチクチクしないですし、本当に着心地の良いワンピースがつくれました。


MITSUBOSHI 1887の生地は洗練されていてお洒落

(桜)
SAYURI TANEIではよい素材を身近に感じてもらいたいとおっしゃっていましたが、MITSUBOSHI 1887の生地のどのような点に魅力を感じてくださったのでしょうか。

(種井)
三星さんの生地は色合いが洗練されていてお洒落だと感じています。薄くて軽くてもペラペラしないですし、上品な光沢感があります。あと、こちらのように生地メーカーさんが直接売っている場所ってなかなかないので、高級ブランドで扱われているような三星の生地が直接手に入るのはお得だと感じてしまいます。

(桜)
メーカー直接販売で間が少ない分、ハイブランドでしか買えないような素材を手の届く価格で提案できるのは今回のオーダー会の魅力の一つですね。中でも種井さんおすすめの生地はございますか。

(種井)
「クール・ウール M-111 col.6」は薄くて軽いのに、ハリ感、光沢、とろみがほどよくあって上品な生地だと思います。ワンピースやブラウスといった女性アイテムを作りやすそうです。



「キッドモヘア M-105 col.7」は大事な一張羅として使っていただきたいですね。光沢が綺麗で、フォーマルな印象です。ここぞというときに気合が入りそうです。


「シルナックコットン 413 col.27」はコットン100%なんですね。光沢感のフォーマルさとコットンのカジュアルさがあって、春夏シーズンに使いやすそうですね。

(種井)
SAYURI TANEIでは生地が変わることでイメージが変わることを提案しています。同じデザインでも、お客様が選ばれる生地によって雰囲気が変わってくるので、ぜひ生地選びも楽しんでいただきたいです。


着る服で気持ちを変えながら心地よくなってほしい

(桜)
それでは最後に今回のオーダー会で届けたいメッセージはありますか。

(種井)
今は着るお洋服に悩むことが多いと思います。きっちりした恰好は息苦しいけれど、だらしない恰好でミーティングするわけにもいかないですよね。かといっていちいち着替えるのも面倒だし、緩すぎると気が引き締まらないですし。そんなときに自分がほしいと感じたデザインを新作のワンピースには取り入れました。

オンラインミーティングでも、リラックスしているときでも、家の中でも外でも、ずっと着ていられる服をデザインしました。そこにMITSUBOSHI 1887のメリノウールの光沢感と気持ち良さが組み合わさって心地よい服をつくれたと思います。

今回のオーダー会は個別予約制で、感染対策をしっかり行います。大変なときですが、参加してくださるみなさまには、着る服で気持ちを変えながら心地よくなってほしいと思っています。お気軽におしゃべりをする感覚でいらしてください。


オーダー会詳細はこちら

 

Share:

Older Post Newer Post