「えっ、夏にウール!?」 よくある3つの誤解についてお答えします
【2025/5/24更新】
夏の盛りの7~9月は、よく汗をかき洗濯が増える季節。この時期に「ウールTシャツ」をご紹介すると、「えっ、夏にウール!? 暑くないの??」驚かれるお客様が多くいらっしゃいます。
ウール=暖かいもの、というイメージはセーターやマフラーから来ていると思うのですが…実は、ウールは夏うってつけの快適素材なんです!
そこで今回は、スタッフが質問されることの多い三大誤解「夏にウールって暑いんじゃないですか?」「素肌にウールってチクチクするんじゃないですか?」「ウールは家で洗えないんでしょ?」についてお答えいたします。
◆目次
・誤解①ウールって暑いんじゃないですか?
→ 暑くないんです!
・誤解②素肌にウールってチクチクするんじゃないですか?
→ 1枚で着ても肌触りがいいんです!
・誤解③ウールは家で洗えないんでしょ?
→ MITSUBOSHI 1887のウールは洗えます!
・まとめ
・夏こそウールのTシャツを
◆疑問①ウールって暑いんじゃないですか?
→ 暑くないんです!
店頭でお客様と話している時に一番驚かれるのが、「夏にウールって、暑くないんですか!?」という事。
はい、そうなんです。暑くないんです。
MITSUBOSHI 1887製品にも使われているメリノウールは、「天然のエアコン」とも呼ばれる「皮膚の状態や外部の条件に応じた体温調節機能」を持つ繊維。暑い時は汗の蒸発によるゆるやかな気化冷却で快適な衣服内温度に調整し、涼しい状態を保ってくれます。
また、ウールは繊維の中に空気を含みます。空気は断熱性が高いので、外気温の影響を受けにくくしてくれます。
例えば高断熱の家は、暑い夏でも室内温度はそれほど高くなりませんよね。同じ原理で暑い外気をシャットアウトしてくれるため、暑さを感じにくいんです。
他にも「服がべたっとする」と暑いと感じますよね。
高い吸湿性を持つウールは、「汗をかく前」の段階から体が発する水蒸気を吸収し、大気中に発散させる湿度調整機能を持っています。また、汗をかいても毛細管現象で吸い上げて気化させるので、いつでもドライに保たれてベタつかないのです。
ちなみに、ウールの吸湿機能がいかに優れているかを示す表があります。
これを見ると、ウールの持つ水蒸気を吸収・放出する力はコットンの2倍。ポリエステルの30倍もあるのです。この力のおかげで、サラッと快適な着心地をキープできるんですよ。

誤解②素肌にウールってチクチクするんじゃないですか?
→ 1枚で着ても肌触りがいいんです!
次に聞かれるのが、「肌触りはどうなの? チクチクするんじゃない?」ということや「ウールって1枚で着れるものじゃないでしょ?」という疑問。
そもそも、なぜ「チクチクする」と感じるのでしょうか?
その答えを端的にいうと、「繊維が肌を刺激するから」。
ウールと一口で言っても、高級スーツに使われるようなものやセーターに使われるようなものまでさまざまな種類があるのですが…その中でも、「太い繊維を使用している」ものこそ肌に触れたときにチクチクするウールなんです。
逆に、極めて細い繊維は肌を刺激することがありません。特にMITSUBOSHI 1887が使用している最高品質の「メリノウール」は、高級スーツに使われるほどの素材に表面加工を行う事で、肌を全く刺激せず逆に滑らかで気持ちよい肌触りにしています。
また、MITSUBOSHI 1887のメリノTシャツに使用しているウール生地は、極細のメリノウールを非常に高い密度で編みあげて作られており、ブラックやネイビーなどのベーシックなカラーは薄いのに透けにくいという特徴があります。(*淡い色合いのものは透ける場合がございます)
髙密度(ハイゲージ)生地のメリットは、先ほど書いた断熱効果の他、耐久性が高いという点もあるんですよ。
チクチクせず、透けにくいなら、1枚で着られそうですよね。夏のトップスはMITSUBOSHI 1887のメリノTシャツにお任せです!
誤解③ウールは家で洗えないんでしょ?
→ MITSUBOSHI 1887のウールは洗えます!
これについても、本当に多くの方から問い合わせをいただきます。
「ウール 洗濯」と検索をかけてみれば「型崩れを防ぐためには」、「洗濯のコツ」、「ウール100%の洗い方!」というようなキーワードが並んでいます。
これを見れば、「ああ、ウールは家で洗濯しづらい素材なのだなあ」と思っても仕方ありません。
大丈夫です。MITSUBOSHI 1887のメリノウールは、簡単に洗濯機で洗えます!
私たちのメリノウールは、家庭用洗濯機で洗えるマシンウォッシャブル仕様。洗濯ネットに入れて、中性洗剤を使っていただければ、洗濯機のドライコースやおしゃれ着コースで洗うことができます。
なお、お手軽に洗濯機で洗うことができると言っても、「やってはいけないこと」があります。以下の3つは守ってご利用ください。
①乾燥機をご利用いただく事ができません。
脱水が終わったら、すぐに陰干しするようにしてください。
②アルカリ性の洗剤を使用すると生地を痛めてしまいます。
必ずウールに対応した洗剤をご利用ください。
③保管する際は、虫害に注意する必要があります
しばらく着用しない時は、かならず防虫剤を使ってください。
干す時は日陰で平干しがベストですが、ハンガーにかけても大丈夫。
気軽にお洗濯ください!
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。「夏にウール」と聞いて思い浮かぶ疑問、解消できましたでしょうか?
興味を持っていただけたなら、ぜひこの夏は「最高の着心地のウールTシャツ」を試してみてくださいね。
さて、実は現在私たちの「ベストセラー半袖Tシャツ」を2025年6月下旬発売で予約受付中です。ご予約いただいた方に洗濯ネットをプレゼントしていますので、ぜひ使ってお洗濯してみてください🐑
◆夏こそウールのTシャツを
さて、ここまで読まれたなら、「ウールTシャツって良さそう」と思えているのではないでしょうか。
ここで「夏こそウールのTシャツが良い」理由にも触れておきたいと思います。
夏にウールは暑くないことはお分かりいただけたと思うのですが、実は「ウールは汚れやニオイに強い」という特徴もあるんです。
そもそも、ウールの表面は天然の撥水機能によって汚れがつきにくいという特性があり、雑菌が繁殖しにくいという機能が備わっています。
衣服が汗臭くなる原因は、汗を含んだ繊維に雑菌が繁殖すること。
雑菌=嫌なニオイの元、と考えれば、雑菌の繁殖は極力抑えたいものですよね。
メリノウールの繊維は雑菌が付着しにくい性質。それだけではなくニオイ分子そのものを吸着して閉じ込める性質をもつので、臭いが発生しにくく、洗濯せずに何日間も着用することが可能です。
ウールマークカンパニーさんが行った実験でもそれが証明されているんですよ。
ニオイにくく汚れにくいということで、着るたびに洗濯をする必要がなく、夏場でも2~3回着たら洗濯するぐらいのイメージで大丈夫。だからお手入れが簡単で、生地も傷めにくいので長持ちしてくれます。
ちなみに、洗濯の回数が減るという事は、「地球にも優しい」という事につながります。
洗濯1回で使う水の量は、洗濯物1kgに対して10リットルと言われており、大手電機メーカーの情報によれば、1人の洗濯物量は1日あたり約1.5kgほどだとか。4人家族なら6kg、つまり60リットルもの水を使うという事になります。
洗濯回数や量が減るということは、つまり汚れた水の排出が少なくなるということにつながりますよね。
また、マイクロプラスチックが海を汚す原因のひとつである、という話を聞いたことがありませんか?
化学繊維の衣類を洗濯する際に使用される水が152リットルだった場合、約70万個ものマイクロプラスチックが海へ流れ出ていると言われています。洗濯しなくても数日間着続けることができ、さらに洗濯してもマイクロプラスチックが発生することがない「天然素材・メリノウール」を着ることは、環境負荷を減らす選択肢でもあります。
夏のウールシャツの利点は、その機能性や着心地、洗濯回数以外にもたくさんあります。
整ったキレイな見た目は暑さを感じさせず、素材の質感の力もあって大人っぽさを演出できるというのも大きな魅力。
他にも「火に強い」という特性を持つためキャンプやバーベキューの場に適していることも挙げられます。
私たちの「23時間を快適にする」メリノTシャツは、最高級メリノウールのライトウェイトニットを使って作られています。
サラッと快適な着心地で、肌触りがよくべた付かず、夏場に1枚で気軽に着ていただけます。屋内のリラックスシーンから、ちょっとしたお出かけ、アウトドアシーンまで幅広く使ってみてください。