これからは「ぼやぼや消費」が減って『こだわり』消費が増えていく。(株式会社Makuake 中山 亮太郎さん)
MITSUBOSHI 1887を愛用してくださっている「使い手」の声と出会うMeets VOICE(ミツボイス)。今回はアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営する株式会社マクアケ代表の中山 亮太郎さんに、代官山ショールームスタッフの佐藤 汐里(汐)がお話を伺いました。
メリノTシャツを一度着るとこれまでのTシャツに逆戻りできない。
MITSUBOSHI 1887のメリノTシャツはMakuakeでのプロジェクト実施からスタートしました。中山代表をはじめ、Makuakeの方々には大変お世話になりました。
(汐)
中山さまにはMakuakeでのプロジェクトの頃からメリノTシャツをご愛用いただいていますよね。
(中山)
はい。実はその時は1枚しか購入しなかったんですよね。去年からそれをすごくヘビロテしていたので「もっと買っておけばよかった」と思っていて、オンライン・ストアで販売開始になってすぐにオーダーしました。今日も5月に届いたVネックを着ています!
(汐)
あ!本当ですね。ありがとうございます!着心地はいかがでしょうか?
(中山)
一度これを着たら、他のTシャツの「気持ち悪さ」に気づいてしまって…戻れなくなってしまいました(笑)伸縮性があるので、動いたときに肌とこすれても不快感を感じることがありません。長く着ていてもサラッとしていて着心地がいいです。
洗濯に関しても、何十回と洗っていると伸びてくるのではないかという心配もあったのですが、びっくりするぐらい無事です。耐久性の良さに驚きました。
何十回と洗っているのにダメにならない。最初に驚いていたのは妻でした。
(汐)
ありがとうございます!今、耐久性のお話が出ましたが、実はお客様からお手入れ方法のお問い合わせをいただくことがあります。中山さんはどのようにお手入れされていますか?
(中山)
普通に洗濯機で洗って、浴室乾燥を使って乾かしています。
基本的に洗濯は妻がやってくれています。これまでは、比較的手ごろな価格帯のものが多かったので、ダメになるのも早かったんです。
でも、このメリノTシャツは大丈夫で、そのことに最初に驚いていたのは妻でした。「このTシャツ、全然二軍落ちしないね」って(笑)
あと最近気づいたことなのですが、スポーツをしてシャワーした後のメリノTシャツが最高なんですよ。
今年のゴールデンウィークはランニングをすることが多かったのですが、スポーツしてシャワーした後って暑くて汗をかきやすい状態なんです。そういうときにメリノTシャツはべたつかずに着れるので、すごく快適でした。
(汐)
確かに夏はお風呂上りでもすぐに汗をかいてしまうこともありますから、そういった面でも、お風呂上がりの快適さを保つことにお役立ていただけるかもしれません。
少し話題は変わりますが、同じ素材で「こんなアイテムがあったらいいな」というものはありますか?
(中山)
ウールならではの伸縮性が生かされているロングTシャツやパーカーなど、シンプルなファッションアイテムがほしいですね。
パンツなら、暖かさというより、サラッとしたお尻が蒸れないパンツが良いですね。楽なパンツはMakuakeでも注目度の高い商品です。今の期間は自宅でイスに座っている時間が長いので、気にされている人も多いんだと思います。
コンビニへのちょっとしたお買い物や、カジュアルウェアでも大丈夫な人であれば会社にも着ていけるようなデザインがいいなと思います。
(汐)
着心地のいい衣服で多くの時間が過ごせるようになると嬉しいですよね。MITSUBOSH 1887が行ったアンケート調査「Withコロナ時代の「衣」に関する調査 」でも、以前よりも着心地を重視する人が増えたことがわかっています。
(中山)
新型コロナウイルス感染を防止する為に在宅時間が増えたことで、着心地の良さがもたらす素晴らしさに気づいた方がたくさんいると思います。
Afterコロナ時にはおしゃれも戻ってくると思いますが、一度気づいた着心地の大事さが根強いことは確かです。
また、「流行」とされるものがなくなる可能性もあります。例えば「パリコレが◯◯を発信しているから、次は◯◯が流行る」という世界だったのが、これからは趣味嗜好が細分化され、より深く考えられるようになるのではないかとも思っています。
着心地や伝統技術を活かした機能を発揮していくことがデフォルトになっていくはずです。
良いものをリーズナブルと感じる『こだわり消費』の時代へ。
(汐)
Makuakeにもコロナの影響はありましたでしょうか?
(中山)
Makuakeとしては、社会の役に立てていることが多いなと実感しています。
Stay Homeによりライフスタイルが変わることによって、人々のニーズも変化しています。今、様々な企業がその新しいニーズに向かって新商品開発にチャレンジしています。
ただ、これまでは百貨店でのポップアップや展示会などのリアルな場が新商品デビューの場になっていましたが、現在はそれができません。
そこで、Makuakeがオンラインでの新商品デビューの場としてお役に立てているという形です。
(汐)
興味深いですね。ユーザーの動きに変化はありましたか?
(中山)
ページを丁寧に読んでくださる方が増えました。実際にサイト滞在時間も伸びています。しっかりと説明したことにシンパシーを感じ、購入してくださっているのを感じますね。
作り手の背景や裏側にあるストーリーがより一層重要になったと思います。
例えばハンガーに掛かっている商品をそのまま買うという体験と、ストーリーとセットで買う体験の楽しさは大きく異なると思います。より丁寧にモノを買うようになったのではないかと思います。
(汐)
丁寧にページを見ていただける時期だからこそ、発信する側としては緊張感がありますね。どのような内容が求められているストーリーだとお考えですか?
(中山)
「ユーザーのベネフィットに対して努力している」というストーリーです。
例えば、「どうやってこのさらっとした着心地を実現したのか」ということに対して、親子3代守り続けてきた技術力や昼夜問わず研究し見つけたことであるなど、使い手にとってのベネフィットに紐づいたストーリーであることが求められていると思います。 共感していただけるという面からみても、応援購入に結びつきやすいです。
最近感じるのは、「安いからリーズナブル」ではなく「良いものだからリーズナブル」という価値観に変わってきているということです。
なんとなく購入する「ぼやぼや消費」が減って、良いもの納得して購入する『こだわり消費』が増えていくのではないかと思います。 そういう文脈の中で、メリノTシャツに代表されるMITSUBOSHI 1887さんのプロダクトは多くの人に支持されると思います。
(汐)
来たる『こだわり消費』時代に向けて、私たちMITSUBOSHI 1887にできることをしっかり発信していきたいです!
最後に、先月は母の日、今月は父の日などギフトをプレゼントしたり、逆にプレゼントされる機会も多いと思います。ずばり、メリノTシャツはギフトとしてどうでしょうか?
(中山)
直球ですね(笑)僕も直球で返しますが、もしこのメリノTシャツをプレゼントでもらったら、超嬉しいです。Tシャツって何着あってもいいですよね。この良さを知っているからこそ、もらえたら嬉しいです。ちょっと高価なものだからこそ、ギフトとしても良いと思います。
そして、30代以上のビジネスマンの皆さんにもぜひおすすめしたいです。シンプルなデザインなのでファッションコンシャスの有無に関係なく着ることができます。安価なTシャツを3枚買うよりもこのメリノTシャツを1枚持っていた方が良いと思います。
というのも、実は、ちょっと前までの自分自身がそうでした(笑)。服にお金を使っていなかったけれど、お金の使い所が飲食などに偏っていただけだと思います。確かに平均的なTシャツの価格と比較すると高価ですが、私のような人はトライしてみると良いと思います!
本日はメリノTシャツにとどまらず、『こだわり消費』などの社会変化についてもお話聞かせていただき、ありがとうございました!