【中川政七商店へ行ってきました】Monthly Meets VOICE 5月増刊 – MITSUBOSHI 1887
 

【中川政七商店へ行ってきました】Monthly Meets VOICE 5月増刊

  • by SHOPSTAFF

MITSUBOSHI 1887の杉山です。

私たち三星毛糸の未来創造室チームは、ファクトリーブランドの発信、産業観光と地域活性化、歴史と新しさの融合を学ぶため、4月11日(月)に中川政七商店さんの本店がある「鹿猿狐ビルヂング」を見学しに行ってきました。

今日はそれからちょうど1か月目ということで、Monthly Meets VOICE初の増刊号として見学レポートをお届けします。

歴史があるのに新しく、中川政七商店の全てが体感できる鹿猿狐ビルヂングを訪れた私たちが、何を体験し、何を感じたのか。ぜひご笑覧ください。


◆目次

①中川政七商店の見学に行ってきました。
 ・歴史あるのに、新しい
 ・中川政七商店の全てが体感できます
 ・まちづくりの拠点であるコワーキングスペース
②その後、「淳散歩」としてならまちを散策。
③私たちが行った奈良スポットをお伝えします。


◆中川政七商店さんの見学レポート



よく晴れた4月11日、三星毛糸の未来創造室チームで奈良県の中川政七商店本店へ行ってきました。

ファクトリーブランドの発信、産業観光と地域の活性化について13代中川政七さん(以下「淳さん」)直々にご案内いただきましたので、その内容の一部をシェアしたいと思います。


◆中川政七商店の見学に行ってきました

・歴史あるのに、新しい
中川政七商店さんは1716年の創業から今年でなんと306年!

三星は1887年の創業でもすごいですねと言われますが、その倍以上の歴史があるブランドです。私たちが見学させてもらったのは、2021年4月に創業の地に建設された中川政七商店の本店のある「鹿猿狐ビルヂング」。
https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/pages/shikasarukitsune.aspx

ビルヂングは築130年の町家と昨年建てられた鉄骨の3階建ての2つで構成されています。町家の方は、かつて中川家の住居兼商いの場所でした。淳さんも子供の頃、蔵を部屋がわりにしていたそうです。蔵はいくつか並んでいるのですが、その中の一つは今「布蔵」と呼ばれていて、中には麻に関する道具や布、機織り機が展示されていました。三星毛糸の会社にもウールが織れる手織りの織機が展示されていますが、比べてみると麻の織機は少し小さくなっており、似た動きをする道具でも違いは出るのだと感じます。


続いて、中川政七商店の300年の歴史を紐解く「時蔵」を見学。創業から今までのみならず、その先100年以上資料を収めるための桐箱が設置されていた事に大きな驚きを感じました。ちなみに2階には新旧の技術を対比させた「二体の鹿」のオブジェや、過去から未来への工芸の変遷を描いたクロニクル屏風が並んでいるんですよ。




・中川政七商店の全てが体感できます
「中川政七商店 奈良本店」の店舗は、築130年の町家と新たな建物の1~2階にあり、祖業である麻の魅力はもちろん、全国各地の工芸を活かした生活雑貨にも触れることができます。ブランドの表現方法の違いなのか、ライティングひとつとってもメリハリがあるなど、とても多くの学びがありました。


(写真:淺川 敏)



ちなみに、築130年の町家には「茶論(さろん)」という喫茶も併設されています。座席にもよりますが、江戸時代から続く中庭を一望しながら季節の美味しいお菓子と選りすぐりのお茶を楽しむことができる他、茶道体験もできるそうです。


・まちづくりの拠点であるコワーキングスペース
(写真:淺川 敏)

最上階にはコワーキングスペース「JIRIN(ジリン)」があり、中川政七商店によるまちづくり事業「N.PARK PROJCT」の拠点となっています。スモールビジネス事業者へ向けビジネスノウハウを共有するイベントも開催されています。カウンターには鹿猿狐ビルヂングのお店はもちろん、地元奈良のスモールビジネスのフライヤー等も置いてあり、情報発信・共有の場として設計されていると感じました。

本棚には様々なカテゴリの本が整然と並び、読みたい本を探しやすく戻しやすい工夫がしてあるほか、ショップもそうでしたが全体的に空間を広く使っており開放感が感じられます。窓からの眺めが絶景なので、行かれた際はぜひそちらも体験してみてください!


◆その後、「淳散歩」としてならまちを散策

中川政七商店さんのある場所は、万葉集で読まれた「猿沢池」が間近にあり、その奥には五重塔も見え、道を上ると春日大社があるなど、観光地のど真ん中。道が狭いので、観光に向かう際は電車での移動をお勧めします。

そんな「ならまち」を、淳さんの案内で散歩してきました。(今思うと、とても貴重な体験ですね)観光地なのに、徒歩圏内にあるのはお土産物屋ばかりでなく、生活に根付くお店も散見できます。コンパクトで歩きやすく、中川政七商店だけでなくいろんなお店が楽しめる、素敵な町だという印象でした。


◆ 私たちが行った奈良スポットをお伝えします。

①春日大社へお参りに



町中に鹿の姿が見え隠れするな…と思えば、奈良公園に到着していました。車が止まった先は雄大な自然に囲まれた春日大社。全国3,000箇所にある春日神社の総本山です。社運隆昌のご祈祷をしてもらった後は、本殿へ参拝。帰りの参道では、自由に過ごす鹿と触れ合う事ができました。

②鹿の舟 竈・繭・囀



奈良に着いてランチ目当てで最初に行った場所ですが、なんとそこは観光案内所も兼ねており、「行くべくして行ったお店だったね」とチームで話が咲きました。更に資料館も兼ねているんですよ。

淳散歩の所でも書いた通りコンパクトで歩きやすい街なので、ここを拠点に奈良観光をしても良いかと思います。ちなみに駐車場はここが一番安かったので、その点でもおすすめです。


③すするかすすらんか



このラーメン屋さんは、N.PARK PROJCTがコンサルティングを担当したお店です。麻婆豆腐とラーメンが融合!ただラーメンに麻婆豆腐をかけたものではなく、ひとつの料理として調和しており、想像を超えるおいしさでした。お店がちょっと奥まった所にあるので、探検気分で探してみてください。


◆スタッフからひとこと

岩田
地域産業活性化の先輩である中川政七商店さんの背中に追い付け追い越せで、岐阜羽島も産業観光等皆さんに楽しんでいただける場所にしたい、という思いを強く抱き直しました。

宮川
どんな事をしてきたのか、良かったこと、苦労したところ、見学するからこそ知れる時代背景など他の会社の歴史を知れるのは楽しくていい事だと思いました。自社の見学にも活かせると思ったのと同時に見せ方も大事だなと思いました。


今野
当日は中川さんだけでなく秘書の方も同行してくださった。経営者同士・社長同士のようなつながりはよくあるが、社員同士の横のつながりができたのはとても嬉しかった。


杉山
靴下1足買うだけでも、レジで「サイズに間違いはないか?」と気にかけてくれるような、隅々まで行き届いた気配りが商品を一段上に見せてくれました。

 

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