勝負所で背中を押すスーツとは?

  • by SHOPSTAFF
多くの使い手の皆さんから「勝負所で背中を押す一着」として支持されるMITSUBOSHI 1887 のオーダーメイドスーツ。今回、MITSUBOSHI 1887 が提携しているテーラーラインの澁川代表も交え、MITSUBOSHI 1887 のオーダーメイドスーツの魅力について、前後編の二部構成でお伝えします。
  1. あなたは一年に何回スーツを着ますか?
  2. 素材の顔を決めるのは素材とフィット
  3. 「3シーズン / オールシーズン」っていつのこと?
  4. 天然素材の特長を引き出す MITSUBOSHI 1887 のテキスタイル・コレクション

株式会社CANAL代表取締役 / TAILOR LINE 代表

澁川慶成

「お客様のセルフイメージを上げ、豊かな未来をお仕立てする」をコンセプトとするビスポークテーラー。成城大学卒業後、ファッション関連の教育事業に携わる。2003年に35年の歴史に幕を下ろした「銀座テーラーライン」を、先代(実父)の反対を押し切り2012年に復活させ事業拡大。現在は先代も顧問に就任し、親子二代でメイドインジャパンのジェントルマンスタイルを発信している。大岡山に工房兼サロンを、恵比寿に予約制サロンを構える。

1. あなたは一年に何回スーツを着ますか?

かつてはビジネスシーンに欠かせない存在であったスーツ。ところが、現代においては、スーツを着る職業やシーンは減ってきているのも事実です。年に1〜2回、例えば大企業との事業提携や資金調達のプレゼンテーション(プライベートで言えば、友人の結婚式や公式なパーティー)など限られた場面で着用するくらい。「たまにしか着ないから、そんな良いものじゃなくても…」というイメージの方も多いかもしれません。

しかしながら、そんな大事な場面に着用するスーツだからこそ、着る人の魅力を引き出し、着る人の自信に繋がる「勝負所で背中を押す一着」が必要ではないでしょうか。

(澁川)「スーツをお仕立てする際には、お客様がそのスーツを着て、どのようなシチュエーションで、どんな方にお会いするのか?を可能な限り丁寧に伺うようにしています。なぜならば、スーツというのは着ている人だけが満足すれば良いというものではなく、その場を共有する相手への敬意を示す『おもてなし』という側面があるからです。

自分の服装は相手に失礼ではないか?と心配しながら話すようでは、本気の熱量はこもりません。私のお客様には、どんな方とお会いしても恥ずかしくないオーダーメイドスーツをお仕立てしようと、いつも考えています。その点、MITSUBOSHI 1887の生地はどれを選んでも上質で安心できますね。」

勝負所はいつ来るかわかりません。自分だけでなく相手のことも考慮した、納得の一着に投資しておくのは如何でしょうか?

2. スーツの顔を決めるのは素材とフィット

では、「勝負所で背中を押す一着」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。スーツの印象を左右する重要な要素の一つに、「素材の上質感」が挙げられます。写真などで一見しただけだとわかりづらいかもしれませんが、実際に会って数分お話をすれば、全体のシルエットを構築するハリ、光の当たり具合で変化する落ち着いた光沢、動きに合わせて現れる美しいドレープ(シワの出方)など…素材の良さは誰にでも感じ取れるものです。そのため、上質な素材は「勝負所で背中を押す一着」に欠かせない第一歩となります。

しかし、たとえ最高の素材を手に入れたとしても、お客様の(体型だけでなく、スーツの使い方も含めた)スタイルにフィットしていなければ、逆に違和感を増すことになりかねません。「スタイルとのフィット感」も「勝負所で背中を押す一着」の欠かせない要素となります。

(澁川)「まず自分の体型に合っていて着心地が良いということが大前提です。肩こりがひどかったお客様がスーツをオーダーメイドにしたら改善した…というのはよく聞くエピソードです。意外に重要なのが腕時計やスマホなどのツールとの相性。これもお客様の要望に合わせて袖の長さや内寸、内ポケットの大きさや位置を細かく補正することで、変なシワや出っ張りをなくし、日々感じる小さなストレスを軽減することができます。お客様には、こんな細かいこと頼んで良いのかな…と心配せずに、ぜひいろいろなご要望を聞かせて頂きたいですね。

次に、スーツを着用されるシーズンやシチュエーションと生地のフィットが大事です。季節に合わせた素材感はわかりやすいかもしれませんが、例えばビジネス・プレゼンテーションの場に相応しい生地と、パーティーなどの遊びがある場に相応しい生地は異なる場合があります。また、お客様ご自身の『なんとなく好き』という好みにもフィットさせることで、このスーツを着ると気分を高揚するというか、スーツが『気合スイッチ』になることも意識しています。」

素材の上質感とスタイルとシルエットのフィット感、この2つの要素がスーツの顔となり、着る人の魅力を内面から輝かせ、勝負所で背中を押してくれます。

3. 「3シーズン / オールシーズン」っていつのこと?

ところで、オーダースーツのご相談を頂戴する際に、「3シーズンでお願いします」とか「オールシーズン使えるものを」というご要望を頂くことが多々あります。メンズファッションの世界でもよく使うこの「3シーズン /オールシーズン」という言葉・・・では、この3シーズン / オールシーズンとは、具体的にはいつのことを指すのでしょうか?

まず、3シーズン / オールシーズンの前に春夏用と秋冬用について整理しておきたいと思います。春夏用は4~9月、秋冬用は10~3月に着用することが一般的とされています。

春夏用スーツの特徴としては、暑い季節でも着ることができるよう、涼しさに工夫が見られます。素材の通気性やハリ感が重視され(意外かもしれませんが)ウールやモヘアのトロピカル(平織り)やシアサッカーがオススメです。カジュアルなコットンスーツも見た目に涼しげで良いですが、一旦シワができると直りにくく、汗が沁み込みやすいというデメリットがあります。仕立てとしては、後ろ身頃の裏地が半分しかない「背抜き」が人気です。

一方、秋冬用の特徴としては、よりあたたかさを感じやすいように保温性を考慮して作られています。素材はウールやカシミアのサキソニーやフランネル(フラノ)など、高密度で風を通さない生地が好まれます。また、背中側全体に裏地がついている「総裏」という仕立てを用いることで、しっかりとした仕立てとなります。

では、ようやく本題の「3シーズン / オールシーズン」ですが…実は夏を除いた「春・秋・冬」に向けたスーツのことを言います。3シーズンを「春・夏・秋」だと思ってオーダーされていたお客様、申し訳ございません。「オールシーズンって言ったら一年中だろ!」と思われたお客様、ごもっともです。

しかしながら、日本の盛夏(7~8月)に適したスーツというのは、正直多くありません。生地の重さを目付と言いますが、目付が200g前半の透け感のある素材でないと湿度も高く40℃近い夏場に着こなすことはできません。そのような透け感のあるスーツはわかりやすいので、春/秋に着ていると「あれ、ずいぶん涼しそうな生地を使っているな。」と違和感を抱かれがち。

なので、メンズファッションの世界では3シーズン / オールシーズンは目付250g~350gくらいの「春・秋・冬」に着るスーツとなるのです。

4.天然素材の特長を引き出す MITSUBOSHI 1887 のテキスタイル・コレクション

MITSUBOSHI 1887 が得意とする天然繊維の生地。前項でもお伝えしたように、季節ごとにおすすめの素材も異なります。ここからは、その季節やTPOに合ったおすすめの生地をご紹介してまいります!

オールシーズン行ける優等生「ナチュラルストレッチウール

ウール本来の伸縮性を活かし、使いやすいストレッチ性をもたせたウール100%シリーズ。ポリウレタンやポリエステルを使った一般的なストレッチ素材には表現しにくい上質感がありながら、機能性も有する優等生です。

255g/mという軽さの割に密に織り込まれており、透け感を抑えられているので夏だけでなく春や秋にも使えます。全10色展開でライトカラーもありますので、少しカジュアルなジャケット&パンツスタイルにも応用できます。

春から初夏のビジネスミーティングには「キッドモヘア×ウール

モヘア(アンゴラ山羊)は繊維長が長くハリがあり、品の良い光沢がある為、ビジネスシーンにピッタリです。モヘアと聞くと冬のセーターのイメージがある方もいらっしゃいますが、織物にするとベタッとまとわりつかないドライな生地となり、梅雨時など湿度の高い季節でも型崩れをおこしません。

MITSUBOSHI 1887 ではモヘアの中でも肌触りの良いキッドモヘアを緯糸(よこいと)に使い、ウールと交織することでタフな生地(280g/m)に仕上げました。ダークネイビーとブラックの2色展開。ビシッとした勝負服としてお使い下さい。

 

過酷な夏は「クールウール」で乗り切ろう

ウールはその独特の繊維構造から、余分な湿度を吸い取り外部へ放出してくれるので、暑い盛夏にも最適な素材と言えます。その中でも、MITSUBOSHI 1887ではHigh Twisted Wool(超強撚糸)を採用し、跳ねるような軽さを表現しました。薄手なのにハリ感がある為、ビジネスシーンでも仕立て映えします。

トロピカルという透け感のある平織り構造(260g/m)で、見た目にも涼しげ。9色展開でTシャツに合わせるようなビジネス・カジュアル・ジャケットとしても最適です。

オールシーズンの大本命「バックサテンS140s

MITSUBOSHI 1887 のオーダーメイドスーツで最も人気があるのが、このバックサテンS140sシリーズです。16.5マイクロンの厳選された希少ウールを使用し、もっともなめらかで光沢の出るサテン構造(340g/m)で織り上げました。ビジネスにおける勝負所や公式なパーティーなどで使い手の背中を押してくれます。

ブラック、ダークネイビー、チャコールグレーに加えて、カーキとベージュという遊びのあるカラーも取り揃えております。ぜひ一度、実物をお確かめ頂きたい逸品です。

(澁川)「サテン構造は裏と表で光沢の出方が異なります。MITSUBOSHI 1887 のバックサテンは裏側が光沢面となりますが、お客様のご希望次第で裏表逆にお仕立てすることも可能です。実際、オーダー比率を見ると半々ですので、お客様のフィーリングで選んで頂ける遊びがあるとも言えますね。」

冬を楽しむには「ナチュラルストレッチ・フランネル

ナチュラルストレッチシリーズの冬バージョン。丁寧に洗いを掛けることでウールの持つあたたかみのある風合いが引き出されています。しかしながら近年の暖冬傾向を受けて、重くしすぎないこと(370g/m)で、初冬から春先まで比較的長くお使い頂けるよう仕上げました。

見た目にも冬の季節感を出すことができるので、2着目、3着目をご検討の方にオススメです。寒くなるとついつい暗い色目になりがちですが、8色展開しておりますので冬のおしゃれにぜひトライしてみてください。


さて、ここまで素材面を中心に MITSUBOSHI 1887 の「勝負所で背中を押す一着」について、一般的なオーダーメイドスーツについても触れながらご説明してきました。少しでもお役に立てておりましたら幸いです。次回後編では、「スーツは買うものではなく作るもの」というテーマで、お仕立てに着目して記事を更新したいと思います!ぜひお楽しみに。

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