ギフトを贈る喜びは、贈るたびに増していくものだと思います。(グロービス・キャピタル・パートナーズ 湯浅 エムレ 秀和さん)

  • by SHOPSTAFF

MITSUBOSHI1887を愛用してくださっている「使い手」の声と出会うMeets VOICE(ミツボイス)。
今回は、グロービス・キャピタル・パートナーズ所属のベンチャーキャピタリストの湯浅 エムレ 秀和さんに、代表の岩田真吾(真)がお話を伺いました。

 

 

今のスタートアップの勢いがあれば、
日本はまたイノベーション大国になれる。

 

(真)
本日はよろしくお願いいたします!
エムレさんは、現在ベンチャーキャピタリストとしてご活躍されていますが、一体どんなお仕事なのでしょうか?

 

(エムレ)
ベンチャーキャピタルの仕事は、人からお金を預かりして、それをファンドという形でプール化し、次の産業を作る日本の大きな柱となっていくようなスタートアップ企業に資金提供をする投資業です。投資先の企業がその後事業成長し、最終的に上場したり大企業に買収されたりした際に何倍にもなって返ってくる投資資金を、出資者にお返ししています。

 

(真)
日本の未来を担うようなスタートアップ企業の黎明期に投資をして、成長をサポートするんですね。

 

(エムレ)
はい。また、私たちが提供するのは、お金だけではありません。
我々が投資する段階では社員が5人や10人しかいなかった会社も、上場をする時には数百人の会社になります。その過程で起こるさまざまな成長痛にも対処し、目まぐるしく変わる環境の中で細かく戦略戦術を立てていかなければなりません。私たちはその過程で、これまでに携わってきたあらゆる業界の色々なケースの中の成功事例や経験をシェアしながら、アドバイスをしています。

また、スタートアップにおける”宝”である人材の紹介や、事業提携先の企業、顧客の紹介などを行い、多角的に企業を支援しています。

 

(真)
投資に加え、コンサル的な役割も担うことでスタートアップ企業を総合的に支えているんですね。
エムレさんから見て、現在の日本のスタートアップを取り巻く状況はいかがですか?

 

(エムレ)
世界から遅れをとっていた日本のスタートアップも、年々一段ずつレベルアップしているなと感じますね。「日本にスタートアップはないよね」なんて言っていた海外の投資家達を、そろそろ見返せるんじゃないかなと。
この勢いをしっかりキープして身のあるものを作っていけば、日本もまたイノベーション大国になれると感じています。

 

(真)
日本の明るい展望が聞けて、嬉しいです! 

 


< 左(←):湯浅エムレ秀和 さん / 右(→):岩田 >

 

日本人は日本の良さにもっと気づいて、誇りに思うべきだと思う。

 

(真)
では、そんなベンチャーキャピタル業界に身を置かれているエムレさんの生い立ちについてお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?

 

(エムレ)
はい。トルコ人の父と日本人の母を持ち、私自身はトルコのイスタンブール生まれの日本人です。父は大学院進学のために来日して日本が好きになり、そのまま日本の企業で働いていた時に母と出会い、トルコに戻ったタイミングで私が生まれました。

私は中学まで日本とトルコを行ったり来たりしていたのですが、高校はスイスの高校に進み、そこで今の妻と出会いました。大学はアメリカの大学に入り、就職のタイミングで日本に戻りました。

 

(真)
国際色豊かな経歴ですね!ちなみに、就職の時点で日本に戻ろうと考えた理由は何だったのですか?

 

(エムレ)
実は日本にはあまり住んでいなかったこともあり、自分の母国がどんな国なのかよく分かっていなかったんです。アイデンティティは日本人なのに、日本のことはずっと外から見ている状態でした。
そこで、一度しっかり母国のことを知りたいと思い、就職を機に日本に来ることを決めました。

 

(真)
実際に住んでみて、内側から日本という国を見ようと決意されたと。長い間
外で過ごされていたエムレさんの目に、日本という国はどんな風に映りましたか?

 

(エムレ)
私は日本人が一般的に思っている以上に、日本ってイケてる国だと思います。私は日本人ですが、日本から離れた場所にいたからこそ、日本の持ってる良さみたいなものをすごく感じていて。食事もおいしいし、自然豊かで気候もいいし、社会もとても安定している。世界屈指の経済大国であり、色々な美しい文化もある。
外への視点が広がれば広がるほど、身近な幸せや良さって分かると思うんですよね。逆に近すぎると見えないこともあると思います。

そういう意味では、日本の良さにもっと日本人が気づいて、誇りに思うといいのになって思いますね。

 

アメリカでも日本でも、優秀な人ほどスタートアップにいる。

 

(真)
エムレさんが投資事業やスタートアップの支援に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?

 

(エムレ)
日本に来てからコンサルティング会社を2社経験した後、ハーバードビジネススクールのMBAを取得するためにアメリカに渡りました。
そこで、スタートアップがアメリカでは日本よりも当たり前の存在であることに衝撃を受けて。
すごく優秀な人ほど、スタートアップにいるんですね。MBA卒業後のみんなの憧れの進路が、起業やスタートアップにジョインすることだったり。

 

(真)
今でこそスタートアップやベンチャーが社会を大きく動かす時代になってきましたが、もともと日本では大企業に入ることが就職における成功、という感覚が根強いですよね。そういう面では、当時からアメリカは一歩先を進んでいたのでしょうか。

 

(エムレ)
そうですね。私が留学した2012年頃のアメリカでは、それこそUberなどが普及し始めた頃で、すでにスタートアップ市場が活況でした。

じゃあ日本のスタートアップってどうなんだろうと考えた時、そういう話を聞くこと自体あまりなくて。それならまずはスタートアップ業界を中から見てみようと、留学中の夏休みにグロービス・キャピタル・パートナーズにてインターンをしたんです。
そこで分かったのが、アメリカと同じく日本でも、優秀な人はスタートアップにいるということ。自分と同年代やもっと若い人たちが、日本のみならず世界を変えてやるという野心を持ちながら切磋琢磨していたんですね。

それを見て、自分もこの大きな社会のうねりに参加して何か貢献したいと強く思い、2014年の卒業と同時にグロービスにフルタイムで入社しました。

 

(真)
インターン先のグロービスにそのまま入社されたんですね。ちなみに、日本にもベンチャーキャピタルはいくつか存在したと思うのですが、その中でどうしてグロービスを選ばれたんですか?

 

(エムレ)
MBA取得後の就職先では長くコミットしたいと考えていたので、かなり入念に企業研究しました。各VCのWebサイトを見て、投資先をチェックしたり。

でも一番良かったのは、起業家の方々に直接ヒアリングしたことですね。グロービスでインターンをしながら、グロービスの投資先はもちろんそうでない起業家にも、「日本でイケてるベンチャーキャピタルってどこですか?」と聞いて回ったんです。

すると、意外にもグロービスを支持する起業家の方が多くて(笑)あそこはよく支援してくれるし、トラックレコードもピカピカで、人もいいと。

 

(真)
なるほど!現場の起業家のリアルな声を聞いたわけですね。

 

(エムレ)
そうですね。我々にとってのお客様である起業家の意見は、やっぱり大きかったです。
あとは、グロービスが掲げるビジョンに共感したことも大きな理由でした。

グロービスグル―プ全体で掲げているビジョンが、企業成長に必要な「ヒト(人材)」「カネ(資金)」「チエ(経営ノウハウ)」 という三方面から総合的に支援をし、その過程で日本をどんどん元気にしていくということ。そこに会社のメンバーみんなが共感していて、目をキラキラさせながら日本の将来について夢を語っていたんです。

私も留学中から、日本でもっとイノベーションを起こし、そこに関わっていきたいという想いがあったので、そのビジョンが一致したことは大きかったですね。

 

遠距離恋愛をプチ起業で乗り越える 


<ご夫妻でご愛用いただいているMITSUBOSHI 1887のシルク起毛ストール。コーラルピンクのストールはエムレさんから奥様へのプレゼント。>

 

(真)
高校時代はスイスで過ごされていたということですが、どんな生活だったんですか?

 

(エムレ)
はい、高校はスイスの日本人学校でした。山並みが美しくて人間より牛の方が多い、まさに「アルプスの少女ハイジ」のような世界で。教室で窓を開けていると、牛のつけたカウベルの音と、牛糞の匂いがひたすらしていました。(笑)

ボーディングスクールだったので、16歳で親元を離れて3年間寮生活で、自分でやらなければならないことも増え、それまでみたいに一日中遊んではいられなくなって。でも、24時間友達と一緒だったので、毎日本当に楽しかったですね。一緒に生活するがゆえに喧嘩したりトラブルも色々あるんですが、やっぱりその時の友達が今でも続いていたりします。

 

(真)
大変そうだけど、すごく楽しそうですね!
その高校で奥様と出会われて後にご結婚されたということですが、同級生から結婚まで至ったというのは珍しいのでしょうか?

 

(エムレ)
それが意外といるんです。私たち以外にもう2組かな。同級生60人中、6人。

 

(真)
おー、10分の1の確率!慣れない海外生活の中で、吊り橋効果みたいなものもあるんでしょうか?
その後もエムレさんは大学でアメリカに行ったり留学されたりしましたが、お2人で遠距離恋愛を乗り越えられたわけですね。

 

(エムレ)
まあ、色々ありました。(笑)
当時は2人とも学生で、お互いに会いに行ったりしたくてもお金がなくて、遠距離も簡単ではなかったです。

そこで何とかしようということになり、2人で小さなビジネスを立ち上げたことがあります。

 

(真)
遠距離恋愛を乗り越えるために、お2人で起業されたんですね!それはすごい。

 

(エムレ)
起業とまで言っていいのか分かりませんが、「アメリカで流行っているものを日本で販売する」というものでした。

最初に目を付けたのがファッションで、今はもう無くなってしまいましたが「Ruehl No.925」っていうブランドが当時アメリカのセレブの間で流行していたんですね。でも、アメリカにも5、6店舗しかないような小さなブランドで、当時はECなども無い時代だったのでもちろん日本ではなかなか手に入らない。

そこで、私が店舗まで買い付けに行って日本に送り、彼女の部屋を在庫部屋のようにして、日本でヤフオクに出品したりECサイトを作って販売したりしていました。あと、一部BtoBの卸売にも挑戦してみたり。そうやって稼いだお金で、時々一緒に旅行したりしていました。
そういう意味では、ファッションが私たちをつなぎとめてくれたのかもしれないです。

 

(真)
お2人の苦難の乗り越え方がとてもクリエイティブだしポジティブで、素敵です!

 

仕事におけるファッションは、相手に対するリスペクトの見せ方の1つ。

(真)
エムレさんには今回、MITSUBOSHI1887のスーツのご購入いただきましたね。普段は、どんな場面でスーツを着用されますか?

 

(エムレ)
私たちのファンドには、何千億、何兆円の資金を運用しているような機関投資家の方々も運用資金の一部を預けてくれています。そういった方々に対し3ヵ月に一度ファンドの状況報告を行っており、その日だけは必ずスーツを着ますね。その場面で、MITSUBOSHI1887のスーツも着用させてもらっています。

やっぱりスーツを着ると背筋が伸びるというか、ビシッと身が引き締まる気がして。なので、ここぞという時にスーツを着て気合いを入れています。

 

(真)
大事なシーンで着用いただき、ありがとうございます!若者のスーツ離れが進んでいる現状もありますが、やっぱりスーツを着るだけで気持ちのスイッチが入るし、仕事へのモチベーションも上がりますよね。

ちなみに、ベンチャーキャピタリストは投資家とベンチャー企業の架け橋となる存在でもありますが、仕事におけるファッションについて何か気をつけていることはありますか?

 

(エムレ)
ファッションにおいては、相手のプロトコルに合わせていくということを常に意識していますね。大企業や銀行などに行く時はスーツとネクタイでかなりカチッとした服装をしますし、一方でスタートアップの会社に行く時はジーンズにTシャツといったラフな格好が多いです。
相手によって変えるので、場合によっては一日の途中で着替えることもあります。そのために会社に置きスーツとか、置きTシャツがあったり。

 

(真)
1社1社に対して、しっかりと対応なさっているんですね。

 

(エムレ)
そうですね。歳を重ねるにつれ、ファッションがある意味相手に対するリスペクトの見せ方だと思うようになりました。

あと、その方が相手と関係性が築きやすかったりするんじゃないかな。服装を合わせることで「自分達と同じ目線だな」とか、「同じ世界にいる人だな」って思ってもらえやすい気がします。

 

MITSUBOSHI 1887 オーダースーツの詳細はこちら

 

MITSUBOSHI 1887のストールを手に取った時、モノとしてすごく良さそうだと思った。

(真)
エムレさんには、お店に出していたMITSUBOSHI1887のストールもご購入いただきました。スバリ、ご購入の決め手は何でしたか?

 

(エムレ)
まず、触ってみてすごく気持ちいいなというのがありました。あと、ちょっと光沢のある感じも素敵だなと。これならスーツにも、それ以外の服にも合わせられるし、幅広いシーンで長く使えそうだなと思い選びました。

今ぐらいの季節って、朝寒いからコートを着ていくと日中は暑くて邪魔になったりしますよね。そういう時にストールなら日中は鞄に入れておくこともできるし、すごく安心感があって良いなと思います。

 

(真)
それは嬉しいです!ストールは首に巻いたり肩に軽く羽織ったりと、身につけ方で温度調整もしやすいので一本あるといいですよね。

エムレさんにはご自分用と、奥様用にも1本ストールをご購入いただきました。普段、奥様にファッションアイテムをプレゼントしたりすることは多いですか?

 

(エムレ)
ファッションアイテムをあげることはあまりないですね。サイズだったり好みだったり、難易度が高い気がしてしまって。

でも、MITSUBOSHI1887のストールはまず手に取った時に、モノとしてすごく良さそうだなと思ったんです。ストールならサイズも気にしなくてもいいし、ぜひ彼女にも持っていてほしいなと思って購入しました。

 

(真)
ありがとうございます。ぜひご夫婦で長く使っていただけら嬉しいです!

 

エムレさんご夫妻ご愛用中のストールはこちら

 

自分の中でギフトは”Acquired taste(だんだん好きになる味)”なのかなと思う。

(真)
このコロナ禍で人に会う機会が減る中で、ギフトというものが再度注目されていると思いますが、エムレさんはギフトについてどんな風に考えていらっしゃいますか?

 

(エムレ)
もともと私はギフトを頻繁に贈るタイプではなかったんですが、最近になってギフトを贈る習慣ってすごくいいな、と思うようになりました。

ギフトって、選ぶ過程で贈る相手のことをすごく考えますよね。だからこそ、いざ贈る時に多少なり「これで相手は喜んでくれるかな」っていう不安があると思うんです。

でも、一生懸命選んだものって、大体は喜ばれるじゃないですか。そうやって、相手に喜ばれるという経験値がどんどん蓄積されていくことで、ギフトを贈ることに対する喜びが増すと同時に、不安もだんだんなくなっていく気がしていて。

もしかしたら私の中でギフトというのは、英語でいう”Acquired taste(だんだん好きになる味)”なのかなって思うんです。贈れば贈るほど、その良さが分かってくるというか。

 

(真)
なるほど!誰かに喜ばれたという体験が積み重なって、ギフトを贈ることの体験価値が増えていくんですね。

 

(エムレ)
そう思います。
あと最近思うのが、何もない時に贈るギフトこそ特別感が感じられていいなって。クリスマスや誕生日、記念日だと、ある程度相手も期待して待ち構えていると思うんですよ。(笑)
でも、そうではない、ちょっとした日常にあげるちょっとしたギフトって、あげる方も気持ちがいいしもらう方も特別感があっていいなと思います。

 

(真)
確かに、期待していないときにもらうプレゼントこそ驚きと喜びが相まって、ずっと心に残っていたりしますよね。
今回エムレさんが奥様へ贈られたMITSUBOSHI1887のストールも、お2人にとってそんな特別なギフトになれていれば嬉しいなと思います。

エムレさん、本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

エムレさんご夫妻ご愛用中のストールはこちら

 

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