羊好きな仲間を増やし、正しい価値観を伝えいく。【羊SUNRISE オーナー 関澤 波留人さま】

  • by SHOPSTAFF

MITSUBOSHI 1887を愛用してくださっている「使い手」の声と出会うMeets VOICE(ミツボイス)。今回はジンギスカン店「羊SUNRISE」オーナー関澤 波留人さんに、代官山ショールームスタッフの佐藤 汐里(以下:汐)がお話を伺いました。

 

 

【 羊SUNRISE(羊サンライズ) 】
麻布十番にある国産・オーストラリア産など様々な羊肉を揃えたジンギスカン店です。
「羊の夜明け」
店名の由来を実現すべく国内外多くの羊飼いと向き合い、品種、月齢、飼養管理方法の違いによって生まれる味わいを、羊の栄養価や歴史も含め「羊肉をめぐる冒険」としてお客様に提供されています。
関澤さん自身は、ジンギスカンの名店「札幌成吉思汗しろくま札幌本店」で修行され、2015年同新橋店店長に就任。
退職後、国内の様々な緬羊牧場を自家用車で車中泊3,000km走破し訪問。オーストラリアの牧場も視察した後、2016年に「羊SUNRISE」を開業されました。

 

「コロナだから」ではなく、その後も事業化できる対策を

(汐)
本日はよろしくお願いいたします!関澤さんの経営されているジンギスカン店「羊SUNRISE」はとても美味しいと評判で著名人のお客様も多く、あの堀江 貴文さんもお客様のお一人だとお聞きしました!コロナの影響はいかがでしょうか?


(関澤)
ありがとうございます。お店のコロナ対策としては、時短営業や席の数を減らすなどして対応していますが、羊SUNRISEとしての一番大きな変化はECを始めたことですね。


(汐)
ECをスタートされたんですね!お弁当として提供されているのでしょうか?


(関澤)
いえ、実は羊肉はお弁当に向いていないんです。
もちろん、テイクアウト用のお弁当は候補に挙がりました。しかし、羊肉の油が溶ける温度は44度と融点が高いのが特徴で、温度が冷めるとおいしくなくなってしまうんです。
(羊肉の油は人間の体温では溶けないので太りにくかったり、もたれにくかったりと良い面もあります。)
また経営的な目線から見ても、お弁当を作ることは最善策ではありませんでした。
そういった理由もあり、「コロナだから」という理由で対策を取るのではなく、(コロナに関わらず)その後も事業化できることとして新たにECをスタートさせたんです。

(関澤)
もともと「羊をもっと知ってもらう」というミッションもあったので、テーブルの席数に限りがあることにもどかしさも感じていました。ECを始めることで今まで届けられていなかった層にもアプローチできるのではないかという勝算もありました。
売り上げとしては4月は大変でしたが、5月からはコロナ前と変わらず、6月以降に関しては伸びているという状況で、今までより多くの方に届けられているという実感があります。


食材なのでモノではあるが、元を辿れば生き物

(汐)
今まで以上に多くの方に知っていただけていますね!

ところで先ほど「羊をもっと知ってもらうミッションがある」と仰るほど、関澤さんといえば「羊愛」というイメージなのですが、そもそも羊とどのようにして出会ったのでしょうか?


(関澤)
羊との出会いは20歳のときに地元の茨木で食べたジンギスカンです。今思うと硬くてくさかったかもしれませんが、その個性にハマりました(笑)。
2000年頃にジンギスカンが流行ったので、全国のいろんなところにお店があったのですが、ブームは一瞬で去り次々とお店がなくなっていきました。私が初めてジンギスカンを味わったお店も(そのときに)なくなってしまいましたね。
そこからジンギスカン屋さんがあるところを目指して旅行をするなどして、計100店舗くらい食べに行きました。


(汐)
100店舗ですか!とても熱を感じます。

その当時からジンギスカンまたは羊に関わりのあるご職業だったのですか?


(関澤)
いえ、32歳まで建築関係のサラリーマンをしていました。しかし、羊への想いが強くなり、妻を何とか説得し、北海道で修行をはじめました。自分自身、飲食の人間としてキャリア始めるには遅いこともわかっていたので、料理の腕だけでは勝てないという自覚がありました。同時に、羊という生き物にもどんどんハマっていきました。


(汐)
料理を通して「羊という生き物」にハマっていくというと?


(関澤)
食材なのでモノではあるのですが、元を辿れば生き物です。食材としての理解を深めることで、生き物としての魅力に目覚めていきました。
まず羊を知るために北海道の農場を回り、現状として国産の羊肉だけで回すのは厳しく、国内供給量の70%はオーストラリア産が占めているということを知りました。
国産へこだわるにしても、一度オーストラリアを見ておきたいという思いがあり、MLA(オーストラリアのJAのような団体)にお願いして牧場めぐりをさせていただきました。
そのことがきっかけとなり、オーストラリアの『ラムバサダー』に任命されました。

(関澤)
日本人一人あたりの年間消費量は200g(お茶碗一杯分くらい)なんです。この中で、シェア率を競うより、そもそもの消費量を増やしたいと思っています。


(汐)
日本での消費量を増やすことを目的として、羊自体を広めていくのがラムバサダーとしての活動なのですね。それにしても、日本での消費量って本当に少ないんですね・・。


(関澤)
羊肉は日本ではB級グルメみたいな価値観で広まってしまっていますが、海外ではごちそうという扱いをされています。
他の家畜との大きな違いは、食べるだけではないという点だと思います。毛は衣類として重宝し、最後にお肉に行き着くのに、日本では価値がついてなさすぎると感じました。バックグラウンドを理解せずに扱っている人が多すぎるなと印象で、ここにビジネスチャンスを感じました。
羊飼いには行政やJAのサポートがなく、扱う側としても羊飼いがどこにいるかわからないという状況が生じています。日本での羊の飼育数は少なく、国産羊を扱うには覚悟がいります。自分のオーダーで一頭の羊がいなくなるので、全部を使い切るという気持ちがいるなと思っています。


生きた情報を得るには国内の羊飼いに会って、話をお聞きするしかない

(汐)
なるほど・・。どうして羊に対する日本での馴染みがこうも薄いのでしょうか?日本の歴史的に見ても羊が登場する場面は少ないように感じます。


(関澤)
明治以前に献上物として送られてきたという記録や推古天皇の時代にもあったのではないかという記録もあるのですが、育てる文化が無く、数が増えることもなかったのだと思います。
大きな転換期になったのは江戸から明治に時代が変わるとき、和服から洋服へ服装が大きく変化し、輸入物としてウールが入ってきました。そして、日本でも羊が飼われるようになった最も大きな出来事は、大正7年に農水省が緬羊百万頭計画を発表したことです。
背景として、当時軍服を作らなければならなかったときにオーストラリアが輸出規制したため、アメリカから羊を連れてきて育て始めたのです。


(汐)
今、日本で飼われている羊はそこから始まったのですね。


(関澤)
羊の記録は情報量が少ないのですが、私にとってはそこが興味をそそるところでもあります。生きた情報を得るには国内の羊飼いに会って、話をお聞きするしかないんです。
他の畜産と少し違うと感じるのは、「生き物として羊が好き」という人が多いということです。
私は羊に関して調べることが好きなのですが、そこで得た情報などを羊飼いの人とお互いに共有し合って発信に生かしています。
羊には1万年の歴史があると言われていて、世界中におもしろネタやストーリーがあります。そういうところが食べることと同時に羊自体にハマっていった理由ですね。


羊好きな僕からすると多幸感で包まれているような感じ

(汐)
自分の足で聞いたり、調べたりするしかない情報って浪漫がありますね。

そんな羊に夢中な関澤さんにMITSUBOSHI 1887のメリノTシャツを選んでいただけて光栄です!着心地はいかがですか?


(関澤)
めっちゃ着心地が良くて、羊好きな僕からすると多幸感で包まれているような感じです。
通勤中やパジャマとしても着回しています。お風呂に入った後でも、さらっと着られて良かったです。
睡眠が早くなるというのを見てパジャマとして着てみたのですが、ふとんの中に入った時も爽快感があって驚きました
あと、軽くて持ち運びの際もかさばらなくて良いです。
茨城から通っているので荷物が多く大変なのですが、こういった軽くて持ち運びがしやすいものだと助かります。


(汐)
ありがとうございます!持ち運びの多い方には、軽さやコンパクトさは重要ですよね。

お手入れはどのようにされていますか?


(関澤)
洗濯は妻にお願いしています。最初、購入時にいただいた洗濯ネットにTシャツを入れたまま渡したので、わからなかったようですが洗濯ネットだと話したらとても喜んでいました!
「ウールってどう扱って良いかわからない」という感覚の人も多いと思うので、(入れて渡すことで)扱い方がわかる良いアイテムですよね。

(汐)
洗濯ネットをお褒めいただけて嬉しいです!
関澤さんにはメリノポロもご購入いただきましたが、そちらの着心地等はいかがですか?


(関澤)
普段ラフな格好することが多いのですが、飲食店だけでなく食肉の卸などB2Bのやり取りのときには、きちんとしたいのでポロシャツを着ています。
あとは、まだ行けていなんですが、購入時からゴルフで使いたいなと思っています。
これは私に限ってかもしれないですが、「これ、実はウールなんです」と言えるのもすごく嬉しいです(笑)。 

(汐)
ラムバサダーの関澤さんらしいご感想ですね!

場面によってMITSUBOSHI 1887のメリノシリーズをご活用いただけて本当に嬉しいです。
この生地で他にどんなアイテムがあると良いと思いますか?


(関澤)
パーカーがあったら嬉しいですね。
ウールの弱点って、汗をかいた時にチクチク感を感じることだと思っていたのですが、これはチクチク感が全く無くて本当にすごいです。


(汐)
ありがとうございます。まさにぴったりの商品ができるので、ぜひお楽しみに!

ちなみにですが、MITSUBOSHI 1887のメリノシリーズはどのような方におすすめしたいと思われますか?


(関澤)
実はずっと、羊飼いに着てもらいたいと思っていました。
加工が難しく洗濯をしてくれる業者さんもなくなってきているので、ウールとかは全部捨ててしまっていて、その点に関して「妥協している」という感覚が強くあります。
そういった素材を使って、自分で作る人もいるくらい、彼らも羊グッズがすごく好きなんです。(毎年9月に錦糸町で「スピニングパーティー」があり、毛の販売会や手紡ぎ糸などを販売している人も!)
気候も変化する中でのハードワークなので、自然環境にも柔軟に対応できそうなメリノシリーズはぴったりだと思います。


羊好きな仲間もどんどん増えてきているので、正しい価値観を伝えていきたい

(汐)
なるほど!それは関澤さんならではの視点です・・!ぜひ羊が好きな方にも一度試してみていただきたいです。


(関澤)
それで言うと、羊に関わる人にもおすすめしたいですね。
私の周りのジンギスカン屋さん同士、結構仲が良くて、「ジンギスカンラバーズ」というサークルがあるんです。新しくできた店にみんなで行って、その店の店長を仲間にするという活動をしています(笑)
最近ジビエ料理屋さんも仲間に加わったのですが、「実は羊が一番好きなんです!」と言ってくれて、羊好きって意外にいるなと思いました。


(汐)
“意外にいる”方々だからこそ、繋がりが強い気がします。とても楽しそうな活動ですね!

最後に、関澤さんの経営されているジンギスカン店「羊サンライズ」やラムバサダーとしての活動の今後についてお聞かせください。


(関澤)
羊SUNRISEとして一番のテーマは羊の普及で、美味しい食べ方は発信の一つになります。
ECを行うにあたり、焼き方や食べ方を知らないと受け入れてもらえないなとYouTubeを始めてみました。
蓋を開けてみたら、今でも登録者数が200人くらいしかいっていなくて、「勘違いしていたな」と。これまで自分が伝えられていると思っていたのはニッチな層で、まだまだ普及していくことが必要だと改めて感じました。
今、羊好きな仲間もどんどん増えてきているので、正しい価値観を伝えていきたいと思っています。


関澤さんがご愛用中のメリノTシャツとメリノポロこちら!

今日から「羊好き」の仲間になりませんか?

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【 LET’S  HOME LAMB 】
関澤さんオススメ!羊肉を家庭で楽しむ方法

(汐)
羊肉を家で食べるイメージがあまり無いのですが、家庭でも楽しめる方法はありますか?


(関澤)
てっとり早くておすすめなのは、ホットプレートで試すことができる焼き肉スタイルです。これからの季節は、BBQシーンでオススメです!
焼き方をYoutubeで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

STAY HOMEで家族が一緒にいる時間が長くなることで、ストレスがたまる人も絶対いるだろうなと思いました。
幼少期を振り返ってみたとき、家族みんなで焼き肉するのが楽しかったなと思い出したんです。
羊は煙が出やすいので、換気もしっかりしながら楽しんでもらえたら良いと思います。
ただ、羊肉は油の粒子が細かく飛散しやすく、油の融点も高くので壁に着くと落ちにくい為注意が必要です。

関澤さんおすすめの食べ方を、ぜひお試しあれ!

 

 

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